54-10改正 上野口寝台客車配置表

 上野口から20系客車の定期特急運用が消滅する大変革を遂げた55-10改正以前の寝台客車配置表です。
20系は秋田配置車は特急用、尾久配置車は急行用となっています。 ここでは14系寝台車・20系・24系を対象としています

 参考までに20系客車は製造メーカーの違いを車番で表示しており、各形式共通(新製時基準)で 1〜は日本車輌製、51〜は日立製作所製(但しナハネ20 350〜364は日本車輌製) となっています。なお、形式間改造で改番を伴った場合はこの法則は崩れています。

 55-10改正以降の状況を扱った<’82 首都圏地区客車配置表><’82 上野口 東北線用客車配置表>(別ウィンドウで開きます)と比較すると違いがお分かり頂けると思います。また、本ページ後半で55-10改正での動きを纏めています。



青森運転所(盛アオ
  形 式 番   号
24系 オロネ24 1 2 3 4 5 6 7 8 9    9
オハネ24 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 67
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
31 32 33 34 35 36 37 38 39 40
41 42 43 44 45 46 47 48 49 50
51 52 53 54 55 56 57 58 59 60
61 62 63 64 65 66 67      
オハネフ24 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 24
11 12 13 14 15 19 20 21 22 23
24 25 26 27            
カニ24 1 2 3 4 5 8 19 20 21   9
カヤ24 9 10                 2
総計   111



秋田運転区(秋アキ
  形 式 番   号
20系 ナロネ21 106 111 131 132 133 137 139 140 141 147 10
ナハネ20 112 128 131 146 203 204 217 218 219 231 37
240 241 249 301 302 311 320 322 323 325
326 327 328 329 330 331 332 333 334 335
336 337 339 345 348 361 362      
ナハネフ22 17 18 20 21 22           5
ナハネフ23 8 13 14 17 20 502         6
カニ21 6 18 25 26 27 124         6
総計   64

<配置車解説>

1.電源車は尾久配置車とは異なりカニ21である事に注意。全車が『あけぼの』用であり、最後の定期特急用20系であった。

2.ナハネフ23 502はナハフ21 54からの寝台車化改造車。



尾久客車区(北オク
  形 式 番   号
20系 ナロネ21 114 116 118 125 127 135 138 142 143 145 11
146                  
ナハネ20 109 143 145 149 206 208 209 210 211 212 41
213 221 222 223 224 225 226 244 246 248
303 307 308 310 315 316 317 318 319 321
346 347 349 350 351 352 353 355 356 363
364                  
ナハネフ22 1 19 24 505             4
ナハネフ23 5 6 7 11 12 18         6
ナハ21 1 2 3 4 5 6 7 8     8
カヤ21 4 5 9 10 12 13 20 21 123   9
14系 オロネ14 8 9 10 11 12 13 14       7
オハネ14 55 58 59 60 61 62 63 64 65 66 50
67 68 69 70 71 72 73 74 75 76
77 78 79 80 81 82 83 84 85 86
87 88 89 90 91 92 93 94 95 96
97 98 99 100 101 102 103 104 105 106
スハネフ14 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 28
38 39 40 41 42 43 44 45 46 47
48 49 50 51 52 53 54 103    
総計   164

<配置車解説>

1.20系は寝台急行用、14系は『北星』・『北陸』用である。

2.20系急行転用車は特急時代とは異なり電源車側に荷物車・郵便車等を連結する場合があり、この場合元溜管は機関車側と引通し出来なくなるので電源車(カニ21)の荷物室に空気圧縮機を搭載し、電源車から20系側のブレーキ用エアを供給するシステムを採用している。これに伴いカニ21はカヤ21に改造されている。

3.ナハネフ22 505はナハフ20 6からの寝台車化改造車。


 〜55-10改正での動き〜

1.新製(昭和54年度第2次債務)

オハネフ25:211〜215 1980年9月 新潟鉄工
オハネフ25:216〜221 1980年9月 富士重工
オハネ25:227〜239  1980年9月 新潟鉄工
オハネ25:240〜246  1980年9月 富士重工
カニ24:113・114     1980年9月 新潟鉄工
カニ24:115・116     1980年9月 富士重工      以上全車とも向日町運転所(大ムコ、現・京都総合運転所)新製配置

 上記の新製により向日町の24系25形初期車の一部が置換えられた。それ以外にも55-10改正による関西〜九州ブルトレの大幅削減に伴い最終的に60両の24系25形初期車が『あけぼの』24系化用名義で青森に転属しているが、『あけぼの』には直接投入されず従来の24系24形を秋田へ転属させて置換えが行なわれた。
 同時に余剰となる20系は状態の良い車両を対象に全国的な転配が実施され、一部で残っていた20系初期車を中心とした老朽車の取替えが実施されている。

 なお余談であるが上記の35両の大部分は57-11改正〜59-2改正において青森・秋田に転属となっている。

2.転属

向日町→青森

オハネフ25:1〜15
オハネ25:1〜37
カヤ24:1〜8


青森→向日町

カニ24:1・2


青森→秋田

オロネ24:1〜9
オハネ24:1〜34
オハネフ24:1〜9
カニ24:3〜5・8・19・20


秋田→尾久

ナロネ21:132・139〜141
ナハネ20:217・218・231・240・249・311・320・322・323・345・348
ナハネフ22:18・20
ナハネフ23:8・17・20


秋田→宮原

ナロネ21:133・147
ナハネ20:219・241・301・302・332・361・362
ナハネフ22:17


秋田→広島

ナハネ20:333〜337・339
ナハネフ23:14

秋田→下関

ナハネ20:325〜331
ナハネフ22:21・22
ナハネフ23:13


3.55-10改正以降の保留車

ナロネ21:131・137(秋田)
ナハネフ22:1(尾久)
カニ21:18・25〜27・124(秋田)
 (事実上の廃車扱いで長らく留置されたのち昭和60〜61年に廃車)


4.秋田運転区24系配置に伴う秋田配置20系の廃車

ナロネ21:106・111
ナハネ20:112・128・131・146・203・204
ナハネフ23:502
カニ21:6


5.秋田からの20系転入による尾久配置20系の廃車

ナロネ21:114・116・118・125
ナハネ20:109・143・145・149・206・208〜212
ナハネフ22:505
ナハネフ23:5〜7


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