455・457系(東北色・仕様)


 1965(昭和40)年の登場以来東北線系統の急行列車として連綿と活躍してきた仙台の455系ですが、東北・上越新幹線上野開業となった60-3改正では東北線の電車急行が全面的に新幹線に置き換えられる形で全廃されました。


 その結果急行用として命脈が絶たれる事となります。一方で東北新幹線が開業してからも引続き東北線黒磯以北に残っていた客車普通列車ですが、60-3改正で周辺ローカル線からの気動車列車の流れ込みを除いて全面的に電車化 (東北線では黒磯〜一ノ関間が対象) されることとなり、それに抜擢されたのが455系でした。60-3改正まではサロ入り6連が基本でしたが、普通列車用に転用するにあたり全てMc+M'+Tcの3連に統一され、サロが抜かれクハを組み込む関係で大量に不足するクハ455は他形式からの転用改造で賄われました。

 60-3改正で同時に登場した715系1000番台に合わせるかのように1985(昭和60)年9月からは『グリーンライナー色』と呼ばれる新塗装車が登場し民営化後の1988(昭和63)年夏までに全車が新塗装となって455系のイメージも大幅に変わりました。新塗装化完了と同時に角形ライトに変更された車両更新車が登場しています。


 719系後期車の増備の影響もあってなのか1992(平成4)年から廃車が始まり、最後まで残った102両も2008年3月の改正で東北線ではE721系に、磐越西線では719系に置き換えられて全廃となりましたが東北色の455系は大宮の鉄道博物館で2両が生き残り休憩所として利用され辛うじてその姿を留めています。


 さて、模型では東北色ばかり各タイプを少数ずつ改造で製作しました。
 全車ともKATOの455系(交直流急行色および東北色)を種車とし、1988(昭和63)〜2016(平成28)年にかけて改造を行なっています。国鉄時代に東北色455系を見るチャンスがなかったこともあって全車がJR仕様となっており、先頭車全車にJRマークおよびJR統一無線アンテナを取り付けています。座席は全車が一部ロングシート化された近郊型仕様です。また、時代設定の関係(1987〜1992年が多い)で、クハ455全車の客扉上には禁煙車ステッカー(GM製近郊型電車用)を貼っています。
 実車の一部に見られる車両更新車が対象のリニューアル改造車 (1999年登場) はMGのインバーター化が行なわれクハ455の床下機器の一部に変化が見られますが、模型では全車が従来からのMG仕様車です。


 改造は規模が小さいものから大きいものまで様々ですが、全般的に見た目以上に面倒な工程が多いのがこの車両群の特徴です。今のところ磐越西線・仙山線専用色およびパッチワーク色は所有していないので全車が東北色です。


 東北色時代のS40  快速ばんだい用として6連で使用された

 通常は他車との併結で6連を組むが、この時の相手方の3両は特に限定されておらずどの編成が入るかはその日の運用によってランダムである

 当時の磐越西線455系はクロハ入りのS40を除き東北線と共通運用で全車が東北色となっており、磐西専用色が登場したのは1996(平成8)年夏のことである
 同様の趣旨で仙山線色も登場し、磐西より遅れて1997(平成9)年に登場したがこちらは長続きせず東北色に戻され2002年に消滅している

  94. 8.13  郡山駅




では、各車の真横画像です



§1.一般車(非更新車 or 特別保全工事車)

 車体色は変更されましたが急行時代の面影を留めておりそれほど改造の手間がかからない車両群です。1988〜1993年の購入で製品の窓ガラスは全て銀色で表現されているのでHゴム部分のみグレーに変更し白Hゴム仕様にしてあります。
 実車は近郊型用途への転用に伴ないクハ以外のトイレは閉鎖 (または撤去) されて床板の水タンクは撤去されていますが、模型では床板を更新改造した車両を除いて基本的に製品のままにしてあります。

 製品は実車登場後間もない1986(昭和61)年にKATOから発売されたもので、ほぼ同時期に475系旧北陸色も登場しました。当時Nゲージで交直流急行型電車といったら同社の交直流標準色457系しか存在していなかった時代で、発売当時はただの色替品でありながら非常に斬新に見えたものです。部品構成は在来の交直流色457系と同じです。




 
クモハ455-7

 実車は非更新車で外観上の変化は少ないですが、国鉄末期の1986(昭和61)年から出てきた両端部がロングシートに変更された近郊型仕様となっています。
 ロングシート化の範囲は乗務員室側が戸袋窓部を含め通路を挟んで左右合計で6区画、トイレ側は4区画となっているのが標準ですが、この車両は1987年に改造された初期改造車で乗務員室側が戸袋窓を含め4区画、トイレ側が2区画のみロングシート化された簡易セミクロス仕様となっています。
 民営化したての1987(昭和62)年夏頃の姿をプロトタイプにしているのでシルバーシート(当時)/優先席の標記がありません。

 模型は改造する所が少なく、トイレ側の屋根上に通風器1個追設および車体のJRマーク追加だけで済みます。改造当時 (1988年) は通風器は屋根と一体表現しているのが標準でしたので別の屋根パーツから通風器部分だけ切り取って接着する方法を採っています。
 座席は後に統一された乗務員室側6区画・トイレ側4区画がロングシート化された標準仕様です。車体の再塗装は行なっていません。





 
モハ454-7

 動力車です。

 改造は↑のクモハに合わせて座席の改造 (といっても動力車なので動力ユニットにモールドされている背もたれを該当する部分のみ切り取るだけですが・・・) と屋根の通風器配置の変更および低屋根部のグリル追加の3点です。
 モハ454-7は初期車のグループなので低屋根部の両肩にあるグリルは3連のタイプで、通風器は3個千鳥配置にします。





 
クハ455-38

 車体・屋根の改造はなく床板に銀河の汚物循環処理装置を追加します。
 乗務員室の上に取り付ける検電アンテナは製品ではプラ製です (80年代後半の一時期ロストパーツが発売されていましたが)。形状上ちょっとどこかに引っ掛けただけでいとも簡単に破損しやすいパーツでご多聞に漏れずワタシも破損しまくっております(汗)
 日頃から交換用パーツを準備しておくことをオススメします。

 そこで、破損しにくくさせる意味もあり壊れた検電アンテナを活用し、折れたアンテナの根元からピンバイス (φ0.2) を通して孔明けを行ない真鍮線で復元しました。真鍮線用の孔は下まで貫通させる必要はありませんが、孔の深さは最低でも1.5mmは必要です。真鍮線を十分奥まで差し込んで適当な位置で90°で曲げてさらに直線約3mmの位置で切断します。固定は瞬間接着剤を使用しプライマーで下地を整えて黒色で塗装してあります。
 さすがになかなか壊れないです・・・

 以上のS7編成の3両は1988(昭和63)年の購入で購入後既に25年以上が経過していますが、下記で述べるような経年劣化は発生していません。





 
クモハ457-11

 実車では数少ない交流側50/60Hz共用の457系で、仙台では1・11〜13の4ユニット計8両が在籍しています。

 車体・屋根は特にいじっておらず座席の一部ロングシート化および窓ガラスを白H仕様に変更するだけです。
 模型は1991(平成3)年当時がプロトタイプで、シルバーシートマークを貼り付けています。当時KATOから発売されていたグレードアップシール (103系用) から切り出しています。





 
モハ456-11

 ↑のクモハ457と同じく座席以外はほぼ非改造です。





 
クハ455-402

 実車は60-3改正で登場したタイプで、クモハ169-900からの改造車です。

 模型はクモハの屋根を使用し冷房装置は実車同様AU12S×6個に変更します。2連の箱型通風器は残しますが、それ以外の冷房装置と取付台座は一旦撤去し配置し直します。
 検電アンテナは円錐形のタイプに交換します。



 ← 東北線基準で海側
 ← 東北線基準で山側

 
クハ455-609

 実車はクハ455-400と同じく60-3改正で登場したタイプで、こちらは165系のグリーン車サロ165からの改造車です。仙台には608・609の2両が在籍し仙台455系一族の中で最大のゲテモノとなっています。


 模型はサロ455を種車に製作しており、車体は2エンド側の一部を切断してクハ111先頭部とモハ456 (クハ・クモハでも可) のドアを切継ぎます。前位側の戸袋窓はクハ111(クハ115)からの流用した幅の狭いものを切継いでいます。

 座席は他車に合わせてセミクロス仕様です。
 屋根はサロ用のものにクハの先頭部を切継いだもので、前位側の冷房を1個撤去しタヴァサのPN-485を使用して塞ぎ板を表現します。検電アンテナは円錐型を使用します。
 1991(平成3)年当時の姿がプロトタイプなのでシルバーシートマークを貼りますが、元グリーン車の車体にシルバーシートマークは何とも不自然な感じです。

 床板は改造当時(1991年)はクハ455のものをそのまま流用していましたが、改造後20年以上が経過し劣化が見られたので2016年に更新を行ないました。床下機器は実車の画像をを参考にしてそれらしくまとめてあります。




§2.車両更新車

 こちらは1988(昭和63)年夏に登場した車両更新車タイプで、ヘッド/テールライトが211系なみの角形ライトに変更されたのが特徴です。

 模型は点灯可能な角形ライトに変更するのが予想以上に大変で、ライトユニットケースおよびレンズ周辺の部品一式は211系用から流用し角形ライト部分は211系の車体から切り出したものを使用するなど、車体構造を大幅に変更しなければならない想像を絶する大規模な改造 (しかも1両だけじゃないから余計に・・・) となっています。

 あと、車両更新車タイプ全車共通の改造項目として妻板の垂木部分にあるキャンバス押さえの撤去・車体側面方向幕の追加・窓の黒H化および塗り屋根化があります。
 車体側面方向幕は改造当時は形態のよく似たタヴァサのエッチングパーツ (何を使ったか忘れちゃいました ^^;) を使用する以外他に方法がありませんでしたが、現在はタヴァサより455系方向幕 (PN-479) が発売されています。

 455系車両更新車グループの改造製作時点(1991年〜1997年)では自分で改造してものにするしか手段がありませんでした。当時はまさか製品化されるなんて全く想像も出来ずまじめにコツコツ作ったものです(笑)。
 S3・S12・S40・S41の4編成12両を改造で作りました。改造はS40以外は全て1991(平成3)〜1992(平成4)年で、使用している一部のパーツ類は現在では入手不可能のものが含まれる事を付け加えておきます。





 
クモハ455-3

 先頭部の角形ライト化およびそれに伴なうヘッド/テールライト周辺の改造がメインになります。

 455系の基本構造を踏襲しながら前述のように先頭部分のみ211系に準じた構造に変更しています。ライトケースの固定は211系と同じで車体の床板部分に現物合わせで孔を開けてビスで留める方式を採っています。問題はこのビスの締付け具合ですが、完全に固定されていない状態で適当な所で止めておくのがベストです。固定されないからといって雁字搦めに締めるとビスの先が床板に思い切り突き出て床板が収まらなくなり、なおかつその影響で集電板がショートしたりでロクなことがないです(笑)

 座席は一部をロングシートに変更して近郊型仕様に、屋根関係はトイレ付近に通風器1個を追加します。





 
モハ454-3

 中間車は特に大きな改造はなく動力車・非動力車共に座席の一部ロングシート化および屋根の通風器の配置・個数変更などが中心となります。





 
クハ455-3

 こちらもクモハの場合と同様、角形ライト化・座席の一部ロングシート化が中心となります。
 以上のS3編成の3両は私が猪苗代スキーで乗車した1991(平成3)年2月現在の姿で纏めており、シルバーシートマーク付きとなっています。





 
クモハ455-41

 実車は昭和42年度第2次債務で増備されたクモハ455-37〜42のタイプで、AU12S搭載前提の冷房準備仕様で製造されたため冷房がAU12S×6個となっています。また、トイレ側屋根に通風器を1個追加します。
 基本構造は↑のクモハ455-3と同じです。




 
モハ454-41

 ↑のモハ454-3と同じですが、新製当時は冷房準備仕様だった後期形 (モハ454-37〜42はAU12S×4、モハ454-43〜51はAU71×1、後にいずれもAU71で冷房化) なので屋根の通風器は全部で5個となります。
 低屋根部にあるグリルは6連です。



 ← 東北線基準で海側
 ← 東北線基準で山側

 
クハ455-502

 こちらは59-2改正で登場したグループで、その前の57-11改正で急行『佐渡』用編成から外され休車となっていた新潟のサハ165からの改造車となっています。

 模型はクモハ455の車体を使用していますが、タイフォンの形状が異なるのでクハ411の先頭部分と切継いでいます。乗務員室助手席側のすぐ後ろにあるMG用ルーバーを削り取り、戸袋窓を縦長のもの(クハ411から流用)に変更します。屋根は一旦全てのモールドを撤去してしまい、冷房および通風器はサハ165と同じ位置に配置しています。実車同様の最前部の冷房1台を撤去した状態 (AU13E×5個仕様)を表現しますが車両更新車なので撤去した後の塞ぎ板はない状態にします。

 余談ですが、非更新車を模型化する場合は撤去した冷房の部分に塞ぎ板が付き、タイフォンは蓋付きなのでクハ115の先頭部分を使用するのがいいかと思います。ロングシート化は戸袋窓部分の2区画だけ施工されています。


 参考までに実車のクハ455-500・600の先頭車化改造車ですが、新設された運転台ブロックの車体構体関係は当時増備が続けられていた415系の図面をそのまま流用したようでオリジナルのクハ455よりも全長が150mm短く、Nゲージ換算でちょうど1mm短いのが正解です。また、運転台ブロックの切継ぎ関連で車体構造の関係と思われますが乗務員扉と新設された側扉の間隔がオリジナルのクハ455よりも開いており、その分戸袋窓部の寸法が短縮され戸袋窓が狭く縦長になっています。
 模型でここまでやると床下に納める台車集電板やウェイトの位置関係が合わなくなり、集電不良や組立て工程が煩雑になる等の不具合が予想されるため全長の短縮は敢えて省略しています (↑のクハ455-609も同様)。





 
クハ455-324

 60-3改正で登場したグループで、クハ169-900の改造車です。

 模型は↑のクハ455-3とほとんど同じですが、冷房は実車同様のAU12S×6個となっています。床下は老朽化に伴ない更新改造済です。





 
クモハ455-40

 実車は1990年3月改正で登場した快速ばんだい用半室グリーン車クロハ455併結用として登場したもので、該当する仙センS40編成の3両のみ緑14号のラインが2条となっており他車と区別されています。この車両の最大の見せ場はやはり窓下のピンストライプで、塗装にあたっては丁寧な作業が必須でいかにスッキリ仕上げるかがカギになります。ラインの幅は上の太いラインが2mm、下のピンストライプが0.5mm弱、ラインの間隔は0.5mmです。塗装の要となるマスキングですが、塗り分け部分の際のみ細く切ったセロテープを使用し、残りの大部分のマスキングにはマスキングテープを使用しています。

 塗装以外は↑のクモハ455-41と同じで、冷房装置もAU12S×6個となっています。1990(平成2)年登場時がプロトタイプでシルバーシートマークを貼っています。


 実物同様の快速『ばんだい』6両編成を組む場合は中間に組み込まれることになり先頭には出ませんが、取り敢えずヘッド/テールライトを搭載しています。





 
モハ454-40

 塗装以外は↑のモハ454-41と同じですが、隣りに連結するクロハ455にトイレがないため東北色のモハ454で唯一トイレおよび汚物循環装置が取り付けられています。

 模型では増備の際動力車にするか非動力にするか悩みましたが、磐越西線限定ということもあり非動力車として落成し編成組み込みへの弾力性を持たせることとしました。



 ← 磐越西線基準で磐梯山側

    (1990.3〜1997.3まで)
 ← 磐越西線基準で猪苗代湖側


     (1990.3〜1997.3まで)

 
クロハ455-1

 前述の通り実車は1990(平成2)年3月改正で登場した快速ばんだい用の半室グリーン車 (グリーン・普通室側とも指定席) で、クハ455の改造車です。最大の特徴は潰した戸袋窓とグリーン室部分片側3箇所の固定窓で、便・洗面所は撤去して荷物置き場と電話室になっています。

 登場当初は改造前に引続き他の編成と同様上り向き側に連結されていましたが、その後登場した485系『あいづライナー』の編成に合わせるためS40の3両ごとそっくり方転改造が行なわれクロハは下り向きとなり、同時に磐越西線専用色に改められました。さらに2002年3月に室内のリニューアルが行なわれて暖色系の配色に変更されています。
 1999(平成11)年12月改正で磐越西線運用から離脱し東北線にて全席普通車自由席扱い (自由解放) で逆編成・磐西色のまま他編成と共通運用となり東北線普電で使用されましたが、2005年夏の会津DCに合わせて磐越西線に復帰しクロハとして復活しています。


 模型は助手側乗務員扉の隣りにある小窓の埋め込みの便宜を考慮し車体はクモハ455を使用しています。便洗面所窓と戸袋窓および助手側乗務員扉脇にあるMG用グリルは全て潰します。潰した戸袋窓部分にグリーンマークを転写し、全ての客扉上部には 『  指定席  』 のステッカー (これもかつて発売されていたKATOのグレードアップシール新幹線用から切り出し) を貼ります。屋根の加工は妻側に電話アンテナの追加 (JR統一無線アンテナで代用) と塗り屋根化の2点です。

 床板は改造当時 (1997年6月) は製品のクハ455床下をそのまま流用していましたが、やはり経年劣化が進行し2016年に更新改造を受けています。


  床板を更新した車両全車に共通の改造項目ですが、旧仕様の455系は既に生産が終了しているようで部品が入手出来ず、手元に予備品として置いてある485系1次製品の床板を使用する関係で同製品と同じ車体構造に変更しています。
  床板の改造は床下機器を全て撤去して更地にしてから455系の機器配置と同じとなるように各機器類を配置します。↓の改造・更新・改装のコーナーで詳しく解説します。

  大規模な車体構造変更となるので窓ガラス・座席・ヘッド/テールライト等、かなりの調整が必要になります。




 
455系の各種改造・更新・改装など


その1.クハ455-600を作る

 455系の中で一番手間がかかると思われるクハ455-600の製作について少々述べてみようと思います。この手法はクハ455-500の製作にも応用出来ると思います。


 まず、次のものを用意します。


  1.サロ455 1両
  2.クハ111車体(湘南色)Assy 1組・・・検電アンテナ用の孔明けが面倒であればクハ411用がいいと思います
  3.モハ456車体Assy 1組
  4.クハ455 床下Assy  1組
  5.TR69台車(カプラー長) 1個 ← 増結用台車

  6.その他サボ受け・検電アンテナ・JR統一無線アンテナ・塗料など



 サロ455車体の後位側より約25.5mmの位置で切り離し (削り代を見込んで多少余裕を持たせています) 、モハ456のドア・戸袋窓とクハ111先頭部を画像のように接合します。

 クハ111とモハ456の切り継ぎ位置ですが、前述の理由によりクハ455一般車と同寸法になるように揃え、モハ456とサロ455の切り継ぎ位置はクハ455の屋根がピッタリ合うよう調整しています(本当は前述の通りクハ455-0よりも1mm短いのが正解)。
 また、改造順序は運転台ブロック+前位の客扉部分を先に組んで完成させてからサロ455の車体に接合させる方が比較的楽です。

 前述の通りモハ456とサロ455の切り継ぎ・接合をするとどうしてもドアステップのモールドを犠牲にしてしまうため(段差が出来てしまいます)、車体接合後に改めてステップを作り直す必要があります。
 これは接合位置の関係で避けて通ることができません。

 ↓に改造の概要を記載しておきます。矢印の色は見やすくするために複数の色を使っているだけで特に意味はありません。
 画像内にあるタヴァサのPX-411Bは現行品(2017年現在)の品番で、改造当時は旧製品のPN-411を使用しています。



 次に問題になるのがこの車両のイメージを決定しているユニット窓の製作ですが、以下の順序で製作しています。


 車体

  1.四隅のRを撤去して四角にする
  2.t=0.2のプラ板を四辺に貼り上下左右寸法を縮める  ゴム系接着剤で仮止めし瞬着で最終的に固定する
  3.プラ板の剥がれに注意して表面を平滑にする(パテを使用します)
  4.ユニットサッシ枠を表現するため窓周りが枠状になるようマスキングしてクリーム1号にて筆塗り塗装する
  5.最後に車体全体を塗装


 窓ガラス

  1.サロ455のものを使用し上下左右方向に縮めた車体窓部分に合うよう四辺を鉄ヤスリで削る(中央のピラーはクリーム10号に塗って元のモールドを生かします)
  2.銀色のサッシは適当なものがないのでしょうがなく銀色のメタリックテープを細く切って表現




 ヘッドライトを組込むため、市販状態のクハ455に合わせるようライト周辺を加工しています。

 ヘッドライトレンズはシールドビーム仕様にするため、種車のデカ目タイプのレンズを細く削って対応しています。










 
車体の塗装

 塗装は車体切り継ぎを伴なう改造車全車に共通で、先頭部の緑14号→車体全体にクリーム色10号 (僅かに白3号を混ぜています)→窓下の緑14号ラインの順で、全部で3回です。

 使用している塗料はGMカラーですが、緑14号は発売されていないので埼京線205系用の緑15号に湘南色の緑2号を若干混ぜて使用しています。




その2.クロハ455を作る



 次に、クロハ455の製作について解説します。クハ455-600番台ほどではありませんが、複雑な工程を必要とします。


 クロハ改造で別に必要となるパーツ一覧


  1.181系用座席(KATO製)
  2.サロ455用座席(KATO製)
  3.JR統一無線アンテナ (電話室用)
  4.211系用ヘッドライト周辺部品一式


 クロハ455化はどちらかというと窓ガラスと座席の改造が中心になります。車体は窓埋めとヘッドライトを角形に変更および改造時に犠牲となる各種サボ受けの設置の3点です。

 クロハ455製作の概要は以下の通りです。↓の画像はクモハ455の車体を使用した場合で解説しておりクハ455用を使用する場合は助手側乗務員扉と客扉間にある小窓を埋めます。
 ↑のクハ455-609の場合と同様、タヴァサのPX-411Bは現行品(2017年現在)の品番で改造当時は旧製品のPN-411を使用しています。



 窓ガラスはグリーン室となる乗務員室側3箇所 (両側共) を固定窓にするため、サッシのモールドを全て削り取り完全な更地にしてから目の細かいサンドペーパーで平滑にした後、コンパウンドを使用して透明になるまで磨き上げます。
 かなり根気が要る作業です。

 車体は固定窓にする3ヶ所の窓のみ四隅のRをカッターで切り込んでRなしにします。
 戸袋窓も潰しますが、同時に行先札および急行札サボ受けも犠牲になってしまうので加工後平面になるよう仕上た後タヴァサの新型国電用パーツセットB(PX-411B)を使用して表現します。


 次はかなり困難な改造であるヘッドライト周辺の加工で、車両更新車の先頭車共通の工程です。

 前述の通りヘッドライト周辺一式は211系のものを使用しますが、床板に取付用の孔がないので製品のように固定することが出来ません。
 苦肉の策で前側は製品の211系と同様にヘッドライトレンズ用のケースに引っ掛けて、後側は車体床部分に孔を新設してビス止めで固定する方法に落ち着きました。この方法を採るとヘッドライトユニットを収めるライトケースにある床板固定用のツメ(突起?)が床板と干渉して収まりません。そこで下図のようにライトケースの下半分を切取り高さを抑えて取付けることにしました。

 この方法ではテールライト側の電球が直接床板に接近し、長時間運転時の電球の温度上昇が辛いのでテールライト用電球周辺にアルミ箔を貼って放熱するようにしています。テールライトがLEDの場合も抵抗からの放熱用としてアルミ箔を貼った方が無難といえます。





 続いて座席の改造です。

 座席は半室グリーン車になっていますので、普通車とグリーン車の座席を切り継ぎます。
 使用しているのはクハ181・サロ455用(共に旧製品)です。グリーン・普通室の仕切りも表現します。

座席の配色はクロハ455登場時のものを再現しています。 実車のクロハ455の室内(画像は普通車指定席側)
1990.11.-3  郡山駅




 最後に干渉箇所がないか注意して組み立てれば完成です。毎日2時間コースで作業しても約半月以上はかかる改造ですので製作を予定されている方は是非頑張っていただきたいと思います。



その3.床板劣化に伴なう延命化工事


 1981(昭和56)年から増備を開始したワタシの455・457系電車 (KATO製) ですが、大半の車両は購入後20年以上が経過しました。

 最近になって車両整備の際に車両を分解すると雑な扱いをしていないのに何故か床板ばかり破損する事象が頻発するようになりました。材質はABS製でどうやら経年劣化が進んでいるようです。特にバブル期〜バブル崩壊後 (1990〜1994年あたり) に購入した車両に劣化が激しくなる傾向があり (材料の配合の関係か?)、それ以前の80年代に購入した車両は何故か部品劣化が見られません。
 同時期に製造された実物のJR電車 (特に東日本の205系・211系など) が既に廃車期に入っているくらいですから、材質がプラで出来ている模型の部品劣化はやむを得ないのかもしれませんが・・・車両整備のためにピン固定式の台車 (ネジ固定ではない) を外すとボルスター部がいきなり欠けたり、改造のため孔明けやメスを入れたりするといきなり粉々に砕けたりする (酷い時は顔に向かって飛んでくる) ので一発で判ります。

 この現象は2008年頃からジリジリと出てきて455系のみならず165系でも発生しており、どういう訳だかクハとクモハの床板・座席および動力ユニットの座席部分、そして103系の屋根パーツに集中的に発生しています。今のところ肝心の車体には劣化が見られないのが救いですが・・・
 壊れたら交換するだけなのですが、予備品としてある程度ストックしてあった正規の部品はこの修理のために使ってしまい払底してしまったので、最近ではやむを得ず手元にある485系1次製品の床板を大改造の上で使用しています。


 〜劣化具合の検査方法〜

  1.台車を外してみる
  2.床板だけを外して単体でひねってみる

 これだけで欠けたり割れたりしたらアウトです。
 参考までに他の検査方法としてはカッターナイフを使用し床下機器の目立たない部分をちょっと削ってみるというのがあります。
 この方法で滑らかにカッターの刃が進む場合はOKですが、これがカリカリ削れたり、刃が滑らかに進まないような場合は明らかに変質しています。

 
この検査はあくまでも自己責任のもとで行なう事をお勧めします


← 床板を固定しているツメを外して車体から外し、ひねっただけで割れてしまいました

 ボルスター部が破損した場合は台車の再装着が不可能になります。
← モハ485用の床板を使用してクモハ455用に改造中

 右端の妻板部はカプラー腕の短い台車に合うよう現物合わせで切り詰める
 左端の先頭部は車体の折妻形状に合わせて整形する
  (寸法は切り詰めない)
 画像は機器類を全て撤去し出来た孔を全て埋め、パテを塗り鉄ヤスリで荒削りの後サンドペーパーで仕上げた状態である


← 床板の違い


上は製品のまま
(先頭部分は光漏れおよび走行改善対策で孔を塞いでいる)



下は今回の更新で製作したもの


 参考までに・・・画像に見える台車集電板はどれも妙に光を反射しているが、実は経年による錆が酷く集電不良を起こしていたため今回の改造を機に台車側の集電板を含め他の通電部分と接触する部位は全て徹底的に磨き出しを行っている


 座席側の加工ですが固定するための4箇所のツメは全て撤去し、新たに設ける485系からの床下を固定させるためのツメとの干渉を防ぐため当たってしまう部分のみ切欠きを設けます。
 部品が完成したら仮組みを行ないますが、ツメ同士の位置関係でブカブカだったり逆に嵌め合いがきつい場合は調整することになります。

 こんな感じで床板を固定します ↓





その4.ヘッド/テールライトを高輝度LEDに換装する

 この作業はある程度以上の電子工学知識が必要になります


 現在市販されているパワーパックは大半が出力1A以上の製品が多くなり、室内灯フル装備のフル編成を走らせても出力的に余裕のある (それだけコンセントの電気を喰うわけですが・・・) 運転が可能になりました。

 ですが古いパワーパック (80年代頃の製品など) は出力0.5A以下の製品が多く、6〜7両編成でも室内灯フル装備で動力車を加えて走らせるとライト類がどうしても暗くなり、ヘッドライト装備車なのに暗くてあまり意味がないと感じる場合があります。
 そこで、ヘッドライトを高輝度電球色LEDに換装してみました。ついでにテールライトもLEDに交換しますが、テール側は赤いレンズを通して点灯させるのでLEDの色は白・電球色・赤の何れでもいいと思いますが、やはり赤の方がベターです。

 高輝度LED化のメリットは、

  1.やたらと輝度が高い
  2.スピードによる明るさの変化が少ない
  3.消費電力が少ない               が挙げられます。


 一方、デメリットはというと・・・

  1.改造となるのでメーカー保証の対象外になる
  2.ちょっとでも集電不良の状態で走らせると電球の場合とは異なり見るだけで不快な(?!)ちらつきが発生するので常に車輪・通電部位・線路を清掃・整備する必要がある
  3.電子工学知識が必要 (最低でもオームの法則 ^^;)
  4.改造作業中壊したら自腹で修理(汗) 



 使用するのはKATOのヘッドライトユニットで、実装されている電球およびスイッチングダイオードを撤去します。
 あとは自分で計算したスペックに基づきLEDおよびチップ抵抗を準備し、LED2個 (電球色は3.6V・30mA・14400mcd、赤は3V・600mcd以上のもの) とチップ抵抗1個(私のつたない計算式で算出した560Ω・1Wを使用)を半田付けします。
 電球色LEDは30mAのものを使用するので抵抗は容量の大きいものでないと点灯しない可能性があり (実際KATO製キハ58系の電球色LED化で製品のチップ抵抗を流用したらかなり高い確率で不点灯が発生した) 、1Wのものを採用しました。

 LEDの半田付けで注意すべき点ですがLEDをはじめとする電子部品は熱に大変弱く、半田作業はササッと行なわないと熱でやられてしまいます。LEDの足が長い場合は熱の影響は比較的小さいですが、スペースの都合等でLEDの足が短い場合は熱の影響をまともに受ける事になります。LED半田付け作業において発生する不具合のほとんどが半田付け後に点灯しなくなるというケースで、電子部品はあまり長時間熱にさらさないよう注意が必要です。

 半田ごては扱う部品が小さいこともあり20Wのものを使用しています。



 改造順序は以下の通りです

  @.電球2個とスイッチングダイオード2個を半田コテを使用して熱で半田を溶かし基板から取り外す ――― ブリッジしないよう注意
     ※
作業の際コテを当て過ぎると熱で基板上の銅製のプリントが剥がれます。

  A.@の作業で熱で半田を溶かした際に溶けた半田が周辺の余計なところにまわってしまい、基板に設けている孔がどうしても塞がる (半田ブリッジのような感じとなる) のでコテの先を使用し熱で孔を貫通させる (LEDの足を通す必要のある箇所全部)
     ※
孔を貫通させる際にピンバイスで無理やり孔明けを行なうと、こちらも基板上の銅製のプリントが剥がれます。

  B.チップ抵抗を半田付けする

  C.極性およびLEDの位置関係に注意しLEDを半田付けする
     ※
LEDの位置がレンズから遠すぎたりLEDの向きがレンズに合っていないと光が十分レンズに届かず、またLEDの足が必要以上に長いと今度はレンズと干渉してしまい車体に収まらなくなります。

  D.完成したら12Vの電圧で通電試験を行ない、短絡箇所の有無・LEDの極性および玉切れが発生しないかチェックする


 特に@の作業は相当高い確率で半田ごてで火傷をするのでご注意のほどを^^;    作業中は熱くて細かい半田がいっぱい飛んできて作業場周辺が半田のカスだらけになります

 要は実装している部品を半田ごての熱で剥がす訳です。注意しなければならないのはスイッチングダイオードの扱いで、本体がガラスで出来ており無理な力がかかるとガラス部分が破損し怪我の原因になります。この一連の作業のための専用工具が市販されており、作業の際は専用工具の使用をお勧めします。



 参考までに私が使用している半田はRoHS対応ではありません



 動力車を連結しない状態で、動力車のモータの回転が始まらない程度の電圧で通電させてみました。

 デカ目でレンズの径が大きいので非常に明るく前方を照らしている
 電圧を上げても明るさの変化は少ない
テールライトも非常に明るく遠方からでも容易に判別できる




 実際点灯させると電球ではありえないくらいの明るさでヘッドライトが点灯し、とくにデカ目の近郊形・急行形電車では効果大です。

 自作でやるのはどうも・・・という方はKATOより165系用のLEDヘッドライト (1997年発売の改良品以降の製品に対応) が部品扱いで発売されています(ホビセンやassyを扱っている模型店等で購入可能と思います)。ヘッドライト用LEDの色は黄色ですが・・・



その5.その他詳細画像


1.車両更新車の角形ヘッドライト






 ← 455系車両更新車先頭部の詳細画像です(画像はクハ455-324)。

 角形ライトは211系用を使用し、211系用ライトレンズがうまく組めるように、また左右でライトが傾かないように車体に接合させる必要があります。

 タイフォンは実車通りおわん形にするため瞬間接着剤を数回にわけて流し込んで表現しています。






 ←の画像は通電させてライト類を全て点灯させた状態です(ヘッドライトは電球)。貫通扉上にある種別幕が黒く見えるのは紺色地に白文字の『普通』表示のステッカーを貼っているためです。










2.モハ454の非動力車化

 製品は3両基本セットのみの発売で、モハ454は動力車のみの設定です。6〜9両編成で動力車1両とするため (Nゲージではユニットカットは出来ません・・・) モハ454の一部は動力ユニットを外して非動力車にしています。モハ456非動力車用床下・座席、および車体の一部を使用して(車体は165系でも可)画像のようにまとめています。
 この結果、車両の部品構成はモハ456非動力車(交直流色)とまったく同じになります。

 製作時の注意点は、

  1.補強部材(ここではA部品とする)の接合時に僅かな寸法の狂いがあると床板がまともに収まらなくなる
  2.A部品の最終固定時は瞬着の白化現象の影響を避けるためにも作業前に車体全周に亘りマスキングを行う


 ← A部品は車体裾 (ステップ部を除く) から約2.5mmの位置で固定する

 接合の際位置関係に注意して下さい



3.屋根のバリエーション

 455系交直流急行色のページでも述べていますが・・・


 上は昭和43年に登場した冷房準備車仕様の後期形(モハ454-37〜51)、下は新製時非冷房で落成した初期形(モハ454-1〜36)です。


 モハ456は製品のまま(通風器は4個)です。
 モハ454・456低屋根部の客室内用ファンデリア用グリルですが、これも増備年度の設計変更で違いがあります。
 上は初期形 (モハ454-1〜8・202・203) の3連、下は後期形 (モハ454-9〜51) の6連です。
 ただし、民営化以降の後天的改造でグリルを撤去しモハ456然とした車両があるので時代設定や好みによって作り分けた方が宜しいかと思います。

 使用パーツは3連用がタヴァサのPN-484、6連用が同じくタヴァサのPN-483です。
 製品は板付きカマボコを縦方向に沿って半分に切ったような形状をしています。低屋根部に切欠きを設けてパーツを取り付けます。パーツは寸法が気持ち大きめで調整が必要な場合もありますが、低屋根部の下端を基準にして瞬着で固定します。

 改造範囲が極めて限定的なので屋根全体の再塗装は不要でパーツ部分のみの塗装だけで済むかと思います。

 注意しなければならないのはパーツがアルミキャスティング製で雑な扱いをすると簡単に曲がってしまう点です。


クモハの屋根も数タイプに分かれています。



 画像上はクモハ455-1〜36、43〜51

 画像中程がクモハ455-37〜42のAU12S×6個のタイプ

 画像下がクモハ457です。





 クハ455-0も同様 (ただし箱型通風器の代わりに押込型通風器を1個搭載) で、画像上がクハ455-1〜

 画像中程は仙台では他形式からの改造車であるクハ455-321・324・402・405の4両のみ該当

 画像下がクハ455-71〜の後期形 (両端部の押込型通風器はなく中央の6個のみ) です。









4.近郊型仕様の座席


 座席についてはクロハ455を除く全車がセミクロス仕様なので前述の通り運転席側は戸袋窓部分を含めて6区画、トイレ側は4区画をそれぞれロングシートに改造しています。
 当該部分のクロスシートを撤去し、孔を埋めて仕上げた後に適当な材料でロングシートを表現します。

 座席の配色は実際に見られた各タイプを製作しています。

 ← 国鉄末期〜民営化初期に登場したパターン



 上は非更新車および特別保全工事車

 下は車両更新車仕様


 非更新車の座席に使用しているエンジ色は自家調合で何ともいえぬ微妙な色が特徴で、455系の他に717系(登場時)や上野口115系特保車(登場時)にも採用されている色である
 ← 1996(平成8)年以降は配色が車両形式別になっている


 上はクハ、中はモハ、下はクモハ(455・457系共通)
 クハ・クモハは優先席も表現している



 この手法は455系のみならず仙台の417系・717系にも平行して採用されている



今回は実車にいろいろのタイプが存在し複雑化していて模型化の際にも苦労した部分が多くあり、改造にはかなりの実車調査が必要でした。
画像中心に解説したつもりなので製作の際参考にしていただければ幸いです。

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