品川電車区一般公開

1984(昭和59)年12月16日に山手線環状運転75周年記念1周ノンストップ号と品川電車区一般公開が開催され、私は後者の方に出撃しました。
山手線の103系と各種事業用車が展示される当時としては珍しいイベントです。

山手線に205系がデビューする直前の頃で、当時はウグイス色の103系でした。
品川電車区は1985年11月に山手電車区に改称され、さらに2004年6月に大井工場と統合され東京総合車両センターに改称され現在に至っています。



まずは会場の様子です。
7両が縦一直線に並べられ形式写真が撮り放題です。
車両は撮影ポイントから中2線があけられた所に設置されています。

手前からクル144-1+クモル145-1、クモヤ143-13、クモニ13007+13011、クモヤ90012、クハ103-749の順です。
撮影ポイントから後を見ると103系オンパレードです。

現在はこの場所には205系を経てE231系500番台が・・・
1980年3月まで京浜東北線で新聞電車として1往復走っていた車両です。
後に大井工場で保管され、現在は東京総合車両センター公開時に見る事が出来ます。
クモニ13は2両連結の状態です。

既にこの2両しかなく、既に本線走行することはありませんでしたが車籍は残っていました。
雨樋部分の黄色帯は荷電時代にはなく、恐らく後から追加したものと思われます。
どういう理由なのか判りませんが、品川区にはクモヤ143が8両配置されていました。

山手線・京浜東北線での走行に備えてATC付きです。
クモヤ90はモハ72系からの改造車です。

入場時・廃車回送時に牽引車や控車として使用されていました。
クハ103も1両展示されています。
ヘッドマークは先に実施された山手線1周ノンストップ運転で使用されたものを使っています。

クハ103-749は山手線103系の最終増備車グループに属する1両で昭和54年に製造されています。
その後まもなくATCクハが充足されたため1980年に製造終了となりました。
正面からの画像です。

この車両も山手線での活躍はそう長く続かず、翌年には埼京線に転属しています。
後からも撮影してみました。
クモル145・クル144は101系からの改造車で、車体は新製され重量物積載のために17m級の車両となっています。

主に車輪や重量の大きい車両部品を各車両基地に配送するのが目的で、かつては首都圏各線で見られましたが次第にトラック輸送に切り替えられ、段々活躍の場は狭められていきました。
こちらはクモル145側です。
1M方式ですがクモル+クルでユニットを組み2両単位で走行します。
ATCは搭載スペースの関係でクル144に集中搭載しており、ATC区間ではクモル単行での運転は出来ません。最大荷重は8tとなっています。
最後に103系側からのアングルです。

この日は早朝から上野・東京でブルトレを撮影した後品川に向かいましたが、1日通して寒い日でした。

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