↑ モハ484-1000の屋根の比較 黄色の矢印は初期形、緑の矢印は後期形 初期形はモハ484-200・600・1500番台とほぼ同形態である |
屋根の先頭部分および窓ガラスはクハ183から調達しますが、ヘッドライトの取り付けおよび点灯式にするため導光用の光学繊維をヘッドライトユニットからライト本体まで通します。 その際、車体(乗務員室内)の光学繊維用の穴あけと光学繊維の先端(ヘッドライト側)を45°に削る作業が必要になります。光学繊維の太さは任意ですが、極力製品に合わせた方が無難と言えます。 前述の通り、先頭部の貫通扉は銀河のクハ381用エッチングパーツを使用しています。妻部のダクトと同様、エッチング部分は仕上げ時に♯400程度のサンドペーパーで表面を適度に荒らした後、プライマーで下地処理を行なってから塗装します。 |
左の画像はTN密連を取付けたところです。 元の床板のジャンパー栓モールドを撤去しTN密連を取付けますが、取付座も何もないので今回は瞬着による固定としました。 まぁ簡単ですが、これを実行するとKATOお得意の回転式ヘッドマークが全く動かせなくなるという最大の問題が発生します。 特定の列車限定という場合にだけ有効な手段でしょう。TN密連を装備し、尚且つヘッドマークを回転式に出来る方法を模索中ですが・・・(汗) |
TN密連を装着させるためにスカートを左の画像のように可能な限り削って干渉を防いでいます。 部品が小さすぎるのと、尖った部分が多いため作業中は手が痛くなりますので注意しましょう(笑) 最後に組み立てですが、接着以外に手段がないので接着剤が目立たないよう透明のゴム系接着剤を使用しています。 ワタシの場合は長いこと(もう10年以上も)このような部品や切断された窓ガラスの接着にコニシのGクリヤーを使用しています。 |
主な改造内容はほぼ画像の通りです。 一見見た目はスッキリしていますが、実はかなりの改造工数を要しています。 一番複雑だったのはライトユニットの改造で、既製品の状態では電球および切替用のスイッチングダイオードが2個搭載されていますが、テールライト用の電球・ダイオードのみ撤去し白LED2個・電球色LED1個を組み込みます。しかし、そのままLEDを組み込んだだけでは通電時に間違いなくLEDは焼損するので560Ωチップ抵抗1個を入れています。 実車のクハ481-1500は後天的改造でテールライトのみ外嵌め式に改造されていますが、今回の改造では車体側の改造は行なわずライトケースリムの色で差別化する方法を採用しておりヘッドライト側は銀色に、テールライト側は赤2号としています。 画像にはありませんが、乗務員室の窓ガラスも今回の改造に合わせて若干調整する必要があり、屋根のヘッドライト導光用の柱(?)の撤去や後方監視窓部分のみ切り離して屋根側に接着剤で固定する等の調整箇所があります。 私はヘッドライト用の柱を加工するのが勿体無くて(笑)クハ189用の窓ガラスを使用しました。前述の後方監視窓部分の加工は必要ですが、組み立てに当たっては何の問題もなく取り付けられます。 電球と電球色LEDでは発光させると微妙に発色の違いがあります。 そこで双方の色をなるべく揃えるためレンズの先端部のみ茶色のマジックで色差しを行ない、電球色LED側のみ発色の補正を行なっています。 |
装備しているライト類が点灯状態の様子です。 画像では乗務員室内がかなり明るく写っていますが、実際はさほど明るくなっていません。 |
九州タイプのクハ481-14の先頭部分です。 改造はボンネット下部にあるタイフォンおよびダクトの撤去が中心です。これだけでも既製品のクハ481-100とだいぶ印象が変わってきます。 スカートにあるタイフォン・クランク孔は手元にあったステッカー・インレタから適当な寸法のものを選んで貼って表現しています。 その他実車のクハ481ボンネット車(特に初期形の1〜40)は製造メーカーによってボンネット部の形状(外板の曲げR)や乗務員室側窓の窓枠形状、同じく乗務員室側窓後部に見られる水切り落とし込み部の角度・寸法が若干異なっており、スカートの形状と共にボンネットクハ481各車をある程度まで識別できる相違点があります(メーカーごとの差異が見られる例としては他に201系がある)。 当然ながら模型ではそこまでの表現は不可能なので車両メーカー毎の相違点は基本的に無視しています。 |
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サハ481-105の妻面ダクトの詳細画像です。 1981(昭和56)年に発売された1次製品のクハ481-300は何故かモハ車と同じタイプのものがモールドされており実車とは異なっていますが、2次製品(現行品)のクハ481-300ではこのエラーが修正され正規のダクトが表現されています。 そこで改造時にダクトも正規の形状のものを取り付けてみました。前述の通りバルディローズ製のエッチングパーツを使用しています。 実車のクハ481-200・300とサハ481-100はこのタイプのダクトが取り付けられています。 |
画像は上が仙台車・下が勝田の訓練車です。 勝田車は運転台部分と一体になっているクーラー部分を除いてグレー1色で済みますが、仙台車は画像のようにかなり複雑です。 勝田車は交直検電アンテナの部分で塗り分けています。また、画像では非常にわかりにくいですが後方監視窓の部分だけ銀色を残します。 仙台車ですが運転台上部は端から1mm弱が銀色で、塗り分け線は交直検電アンテナに向かってそのまま一直線に続いています。 |
また、一部の車両はボルスターを改造し、ビス止め方式に変更しています。 製品のボルスターをニッパーなどを用いて撤去し、周辺を仕上げてから最初にφ5.5で孔明けし、仕上げとしてφ6またはφ6.5で孔を広げます。次に他の車両からサルベージしたビス止め用ボルスター部分を切り出して仕上げてから瞬着で固定します。 この場合は座席側にもビス固定用のボスを設けて瞬着で固定しています。 |
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↑ 中にはこのように両方を混用するケースも |
@ 台車枠からカプラー受け部分を切り離し、左図のハッチング部分(赤の斜線で示した範囲)を除去する。 台車枠に接する部分は図示の通り台形になるように残します |
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A 左図のようになるよう仕上げます。 台車枠と接する部分の柄を台形の形に残す理由ですが、これはカプラー受を取り付ける台車枠側に作った前述のスリットに引っ掛けるように付けて外れないようにするためで、取付強度確保の面からも有効な手段です。 |