東北・上越新幹線200系編成表(上野開業時)

東北・上越新幹線上野開業時点(60-3改正)での200系編成表です。
上野開業による大幅増発のため200系1000番台が大量増備されましたが、やはり開業時のままの12両編成で統一され相変わらず東北・上越共通運用となっています。
上野開業を機会に東北新幹線のみ一部営業列車の最高速度が240km/hになりました。
また、最高速度240km/hのやまびこを拡充するため一部の在来車(E編成)は最高速度を引き上げる改造が施されてF編成に改められています。


一部大宮開業時の編成表と重複している部分がありますが、ご容赦願います。


第1部:200系0番台 (最高速度210km/h、ただし5次車を除く)

  号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 配 置 製造所 落 成 記   事
年次 編成番号 221
Mc
226
M'
225
M
226
M'
225400
M
226
M'
215
Ms
226
M'
237
M
B
226
M'
225
M
222
Mc'
1次車 E1 1 1 1 2 401 3 1 4 1 5 2 1 仙台 日車 55.10.31  
E2 2 6 3 7 402 8 2 9 2 10 4 2 新潟 川重 右記 1〜8号車:55.11.-5
9〜12号車:55.11.14
E3 3 13 6 14 403 15 3 11 3 12 5 3 新潟 近車・日立 55.11.17 1〜6号車:近車
7〜12号車:日立
E4 4 16 7 17 404 18 4 19 4 20 8 4 仙台 東急 55.11.26  
2次車 E5 5 21 9 22 405 23 5 24 5 25 10 5 仙台 日車 56. 2.-7  
E6 6 26 11 27 406 28 6 29 6 30 12 6 仙台 川重 56. 1.13  
E7 7 31 13 32 407 33 7 34 7 35 14 7 仙台 日立 56. 2.20  
E8 8 36 15 37 408 38 8 39 8 40 16 8 仙台 近車 56. 3.11  
E9 9 41 17 42 409 43 9 44 9 45 18 9 仙台 東急 56. 3.18  
3次車 E10 10 46 19 47 410 48 10 49 10 50 20 10 新潟 日車 56. 8.20  
E11 11 51 21 52 411 53 11 54 11 55 22 11 新潟 日車 56. 9.17  
E12 12 56 23 57 412 58 12 59 12 60 24 12 新潟 日車 56.10.16  
E13 13 61 25 62 413 63 13 64 13 65 26 13 新潟 川重 56. 8.25  
E14 14 66 27 67 414 68 14 69 14 70 28 14 新潟 川重 56. 9.-9  
E15 15 71 29 72 415 73 15 74 15 75 30 15 新潟 川重 56.10.30  
E16 16 76 31 77 416 78 16 79 16 80 32 16 新潟 日立 56. 8.14  
E17 17 81 33 82 417 83 17 84 17 85 34 17 新潟 日立 56. 8.12  
E18 18 86 35 87 418 88 18 89 18 90 36 18 新潟 日立 56.10.23  
E19 19 91 37 92 419 93 19 94 19 95 38 19 新潟 近車 56. 9.-1  
E20 20 96 39 97 420 98 20 99 20 100 40 20 新潟 近車 56.10.-9  
E21 21 101 41 102 421 103 21 104 21 105 42 21 新潟 東急 56. 8.29  
E22 22 106 43 107 422 108 22 109 22 110 44 22 新潟 東急 56.9.25  
4次車 E23 23 111 45 112 423 113 23 114 23 115 46 23 新潟 日車 56.12.19  
E24 24 116 47 117 424 118 24 119 24 120 48 24 新潟 川重 56.12.-4  
E25 25 121 49 122 425 123 25 124 25 125 50 25 新潟 川重 57. 2.18  
E26 26 126 51 127 426 128 26 129 26 130 52 26 新潟 日立 57. 1.19  
E27 27 131 53 132 427 133 27 134 27 135 54 27 新潟 近車 56.12.-2  
E28 28 136 55 137 428 138 28 139 28 140 56 28 新潟 東急 57.2.-4  
E29 29 141 57 142 429 143 29 144 29 145 58 29 新潟 東急 57. 3.-3  
5次車 F51 30 146 59 147 430 148 30 149 30 150 60 30 新潟 日車 57. 3.30 旧E30 59.12.-6改造
F52 31 151 61 152 431 153 31 154 31 155 62 31 新潟 日車 57. 5.14 旧E31 59.10.25改造
F61 32 156 63 157 432 158 32 159 32 160 64 32 新潟 川重 57. 6.-2 旧E32 59.10.17改造
F62 33 161 65 162 433 163 33 164 33 165 66 33 新潟 川重 57. 8.11 旧E33 59.12.21改造
F63 34 166 67 167 434 168 34 169 34 170 68 34 仙台 日立 57. 7.-7 旧E34 59.11.29改造
F64 35 171 69 172 435 173 35 174 35 175 70 35 仙台 近車 57. 3.16 旧E35 59. 7.18改造
F65 36 176 71 177 436 178 36 179 36 180 72 36 仙台 東急 57. 6.15 旧E36 60. 2.-8改造



第2部:200系1000・2000番台 (最高速度240km/h)

  号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 新製配置 製造所 落 成 記   事
年次 編成番号 221
Mc
226
M'
225
M
226
M'
225400
M
226
M'
215
Ms
226
M'
237
M
B
226
M'
225
M
222
Mc'
6次車 F1 1001 1001 1001 1002 1401 1003 1001 1004 1001 1005 1002 1001 仙台 近車 58.11.22  
F2 1002 1006 1003 1007 1402 1008 1002 1009 1002 1010 1004 1002 新潟 川重 58.12.24  
F3 1003 1013 1006 1014 1403 1015 1003 1011 1003 1012 1005 1003 新潟 日立 58.12.-7  
7次車 F4 1501 1016 1007 1017 1404 1018 1004 1019 1004 1020 1008 1501 仙台 日車 59. 6.-1  
F5 1502 1021 1009 1022 1405 1023 1005 1024 1005 1025 1010 1502 仙台 日立 56. 6.15  
F6 1503 1026 1011 1027 1406 1028 1006 1029 1006 1030 1012 1503 仙台 川重 59. 6.29  
F7 1504 1031 1013 1032 1407 1033 1007 1034 1007 1035 1014 1504 新潟 東急 59. 7.13  
F8 1505 1036 1015 1037 1408 1038 1008 1039 1008 1040 1016 1505 新潟 近車 59. 7.27  
F9 1506 1041 1017 1042 1409 1043 1009 1044 1009 1045 1018 1506 仙台 川重 59. 8.-9  
F10 1507 1046 1019 1047 1410 1048 1010 1049 1010 1050 1020 1507 仙台 日車 59. 9.11  
F11 1508 1051 1021 1052 1411 1053 1011 1054 1011 1055 1022 1508 仙台 日立 59. 9.28  
8次車 F12 1509 1056 1023 1057 1412 1058 1012 1059 1012 1060 1024 1509 仙台 近車 59.10.11  
F13 1510 1061 1025 1062 1413 1063 1013 1064 1013 1065 1026 1510 仙台 東急 59.10.24  
F14 1511 1066 1027 1067 1414 1068 1014 1069 1014 1070 1028 1511 仙台 川重 59.11.-8  
F15 1512 1071 1029 1072 1415 1073 1015 1074 1015 1075 1030 1512 仙台 日車 59.11.20  
F16 1513 1076 1031 1077 1416 1078 1016 1079 1016 1080 1032 1513 仙台 日立 59.12.-5  
F17 1514 1081 1033 1082 1417 1083 1017 1084 1017 1085 1034 1514 仙台 川重 59.12.17  
F18 1515 1086 1035 1087 1418 1088 1018 1089 1018 1090 1036 1515 仙台 東急 60. 2.16  
F19 1516 1091 1037 1010 1419 1093 1019 1094 1019 1095 1038 1516 仙台 近車 60. 2.18  
9次車 F20 1517 1096 1039 1097 1420 1098 1020 1099 1020 1100 1010 1517 仙台 日車 60. 4.-2  
F21 1518 1101 1041 1102 1421 1103 1021 1104 1021 1105 1042 1518 仙台 川重 60. 4.-4  
10次車 (F52) 2001   2001 仙台 川重 62. 3.27 100系顔 新製車
(F58) 2002   2002 仙台 川重 62. 3.27 100系顔 新製車

※ 225形400・1400番台(5号車):車販準備室および多目的室付き
   237形(9号車):半室ビュッフェ車
   200系1000番台の内装は0番台と同一で奇数号車はオレンジ系、偶数号車はグリーン系、グリーン車は茶色系の配色である。


<参考>248・249形

形式車号 新   製 形式車号 新   製
249-1 平成2. 6.14 東急 248-1 平成2.12.25 日車
249-2 平成2. 6.16 東急 248-2 平成3. 2.15 日車
249-3 平成2. 7.16 東急 248-3 平成3. 3.-3 日車
249-4 平成2. 7.18 東急 248-4 平成3. 3.16 日車
249-5 平成2. 7.28 東急 248-5 平成3. 3.29 日車
249-6 平成2. 7.31 東急 248-6 平成3. 2.-5 日車


<東北・上越新幹線上野開業時の200系あれこれ 民営化以降90年代前半までの車両についての概要>

1.60-3改正で大宮−上野間が開業し、東北・上越新幹線とも大幅に増発され東北は1時間に3本、上越は1時間に2本の設定となった。

2.上野開業を機に『やまびこ』号の最高速度が240km/hに引き上げられた。東北の『あおば(各駅停車)』と上越の全列車は従来どおり210km/hである。1983(昭和58)年夏から925系(1983年、962系の改造)による長期速度向上試験が実施され、その成果が反映されたものである。
 E編成のF化改造は全て仙台工場で施工された。

3.200系1000番台だけでは『やまびこ』全列車の充当は出来ないため、不足分は200系0番台のF化改造(最高速度引上げ)が実施されている。東北主体の運用となるので仙台に重点的に配置されている。一方、東北で運用減となった従来からのE編成は一部が新潟に転属となり、上越主体の運用に改められた。

4.200系0番台と1000番台初期車(F1〜F3)の外観はほぼ同一であるが、1984(昭和59)年以降の新製車(F4〜)について一部仕様が変更され、先頭車(221・222形式)業務用室の寸法が狭くなり座席1列分が増加している。このため座席定員増となり窓割も変更され1500番台に更新されている。このため221・222の1000番台は各3両の少数派で終わっている。



 60-3改正とは直接関係ないが、参考として国鉄末期に登場した2000番台も掲載した。当時利用が減りつつあった上越の『とき(各駅停車)』を10連に短縮したG編成(7本)が誕生し、不足となるグリーン車とビュッフェ車は225からの改造により補充してG編成に組み込まれた。登場は国鉄時代であるが、営業開始は民営化後の1987(昭和62)年4月18日からである。 民営化後さらに3本がG編成化されている。
 この時から200系の複雑な編成組替が発生するのである。この組替えにより200系の編成数は1本増加し、221・222-31を始めとする余剰車が初めて発生した。
1988(昭和63)年3月13日の改正ではG編成の編成短縮が行われ8連となったが、編成数は8本に減少し逆に一部のG編成が12連化されF化改造を受けた。これにより63-3改正でF編成が3本増え、同時に中間車の先頭車化改造がスタートし221・222-200番台が登場した。
 この時点で今までの余剰車が全車転活用され、200系全車両が編成内に組み込まれる。

1989年3月の改正ではG編成のグリーン車の半室化が実施され215-300番台が登場している。
なお、G編成の7号車は225-450・460・470番台があるが、それぞれ225-0・225-400・237形の改造である。
 この頃からこれらの改造により同じ200系でありながら8連組と12連組(というより東北と上越)で設備の格差が目立つようになってくる。

 東北新幹線開業8周年(1990年)を機に東海道・山陽100系に続いて東北新幹線にも2階建グリーン車を登場させるが、まずは249形が1990年に登場し、100系顔で揃えられ塗装も緑帯でありながら100系に準じたF編成6本に249形を増結した13両編成(H1〜H6)が登場した。これで編成内のグリーン車は暫定的に2両となる。登場当初はH6のみ221・222-34が暫定的に100系塗装となって連結されていたが、後に先頭車化改造を受けた221・222-204に交換される。
249の組込み(13連化)は1990年7〜9月にかけて実施されている。同時にH編成普通車の3列シートを転換可能にする改装工事も行われているが、2階建車組込みとは関連がなく1990年4〜10月にかけて行われている。
 また、残りのE・F・G編成についても座席のモケット張替え工事が1989〜1992年にかけて行われ、開業当初からの特徴だった普通車のオレンジ色モケットは姿を消した。
 1991(平成3)年3月改正で13連だったH編成は16連化され2階建グリーン車は248を追加して2両となる。また前述の通り先頭車は225・226を改造した221・222-200番台が追加で改造され全編成が100系タイプの顔に統一される。

 1991(平成3)年6月20日、上野−東京間が開業し東京乗入れがスタートした。この時にE・F編成を対象にグリーン車(215形)の連結位置が7号車から11号車に変更されている。7号車の215と11号車の225の組替は1991年5〜6月に集中して実施されている。
 H編成が16連化されたこともありこの時点でまた余剰車が発生するが、翌年(1992年)に開業する山形新幹線併結用のK編成(8連)が登場することとなり余剰車はここで全車両が転活用され余剰車は皆無となる。

 1992年からはF編成の一部とK編成(当時8両編成)の7号車(237改造の225形)を中心に3列シートをを転換可能とした改造工事が始められている。
 また開業当時から存在し最後まで改造されずに残ったE編成は全てがF化改造され、E編成は1993年に消滅した。


 国鉄時代における200系の新製は688両である。前述のように民営化後の1990〜1991年にH編成用の2階建グリーン車(248・249形式各6両)が新製され16両編成が登場した。
 200系は0系よりも軽量化するという理由でアルミ製が基本であるが、248・249形の12両だけは例外的に鋼製車体となっている。

 248形が200系最後の新製車となり、200系の製造両数は合計で700両ちょうどである。また編成組替えの時期にわずかな期間余剰車が発生した以外は編成から外されている余剰車が全くない(偶然?)というのは東海道・山陽0系のケースと比較してみると興味深い現象である。



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