’81 常磐(快速)線103系編成表


1981(昭和56)年4月1日現在の松戸電車区103系の編成表です。

編成形態は3パターンがあり、そのうちの2つはかつての京浜東北線(ATC化前)を彷彿とさせます。
残りの1つは常磐線独自のパターンで、唯一貫通編成となっています。

他にも松戸区には1000番台車がありますが、上野に乗り入れる定期運用がなかったため割愛させていただきます。
車両の向きは ←上野     取手・成田→ です。また、地色が白色で細字の車両は非冷房車を、青字の車両はシールドビーム改造車を示します。

第9編成の2・3号車は欠車で、編成に入っていないバラの車両および混色車はありません。



パターン 1: 7+3両のダブルMc編成

編成番号 1
クハ103
2
モハ102
3
モハ103
4
サハ103
5
サハ103
6
モハ102
7→
クモハ103
8
クハ103
9
モハ102
10→
クモハ103
1 624 431 276 228 233 303 141 634 318 151
2 619 297 161 302 229 298 137 620 296 136
3 618 430 275 296 300 295 135 626 306 143
4 631 484 328 241 240 75 2 503 316 148
5 637 486 330 247 246 323 154 638 324 155
10 636 88 74 117 125 74 1 81 315 149



パターン 2: 同じく7+3両でこちらはクモハが1両

編成番号 1
クハ103
2
モハ102
3
モハ103
4
サハ103
5
モハ102
6
モハ103
7→
クハ103
8
クハ103
9
モハ102
10→
クモハ103
6 629 477 321 311 482 326 139 138 313 147
7 635 476 320 245 472 316 73 74 320 152
8 632 474 318 244 479 323 11 12 321 153
9 627 (欠車) (欠車) 12 481 325 25 188 308 144
12 623 475 319 303 485 329 93 92 302 140



パターン 3: 常磐快速線独自の編成

編成番号 1
クハ103
2
モハ102
3
モハ103
4
サハ103
5
モハ102
6
モハ103
7
サハ103
8
サハ103
9
モハ102
10→
クモハ103
11 633 473 317 243 444 289 232 242 317 150
13 625 483 327 234 445 105 298 235 305 142
14 621 433 278 301 699 543 239 299 299 138
15 622 426 271 231 447 290 230 295 301 139
16 617 425 270 294 480 324 227 226 293 134
17 628 478 322 237 698 542 297 236 309 145
18 630 446 291 238 700 544 305 304 311 146



<常磐快速線103系あれこれ>


1.常磐快速線は首都圏で唯一の103系第1次改良車が配属されているのが特徴である。
昭和56年現在でも大半が非冷房車である。

2.第13編成に組み込まれている珍ユニットモハ103-105モハ102-445はこれまた103系で唯一のユニット窓+非ユニット窓車の組み合わせである。これはユニットを組んでいたモハ102-169が事故廃車となったため代替でモハ102-445が増備された措置によるものである(なお事故廃車は京浜東北線時代)。

3.クハ103-188は首都圏103系でまたまた唯一の第1次改良車タイプのクハである。
サハ103-311も同様である(ただしこちらは冷房車)。

4.第1次改良車以外は京浜東北・山手線からの転入車が多い。

5.クハ103-617〜638サハ103-226〜247は例外的に台車がTR212となっている。TR台車のディスクブレーキ自体は現在では常識化しているが、通勤型の場合はコストの問題があり当時の国鉄では採用されていなかった。
しかし、常磐線では速度が高いうえMF化が望まれていたこともあり採用されている。

6.第9編成の2・3号車は欠車となっているが、これは他編成において一部車両が入場している場合などに入場しないで残ったMM'が組み込まれたと思われ、稀に他線区からの借入車が混色で組み込まれた



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