57-11改正 首都圏地区電気機関車配置表

57-11改正直後の機関車配置表です。

 東北・上越新幹線開業の影響が大きかったこの改正では夜行列車・貨物列車の削減がもろ響いており、旧形電機の淘汰が広範囲に行われ首都圏ではEF12が廃形式となったほか、EF15・58が大幅に減少しました。
 特にEF58でまともに動いているのは宇都宮運転所と東海道筋の荷物列車を担当している浜松機関区だけで、それ以外はスロ81系を使用する団臨程度しかなく、57-11改正以降はSG使用列車の有無がEF58の運命を決定づける状況となっています。

 57-11改正における新製車はEF64-1000の1形式だけで、他は旧型機の淘汰を含めて在来車の転配で賄われているのが特徴です。

 余談ですが57-11改正では日中における東大宮操の客車留置がなくなった関係で(1983年1月の上野−東京間連絡線閉鎖後における品川〜尾久間客車回送を除く)、同所での機関車留置は消滅しています。


 主に東北線・常磐線・高崎線・東海道線の運用がある区について配置区別に掲載します。実車の研究、模型化の参考にご活用ください。



宇都宮運転所〔宇〕

形  式 番    号
EF58 84 85 89 102 103 106 109 114 116 117 18
122 141 144 145 151 154 168 172    
EF65 1001 1002 1003 1006 1007 1008 1009 1010 1011 1012 49
1013 1014 1015 1016 1017 1018 1019 1020 1021 1022
1023 1024 1025 1026 1027 1028 1029 1030 1031 1032
1033 1034 1035 1036 1037 1038 1039 1040 1041 1042
1043 1044 1045 1046 1047 1048 1049 1050 1051
総 計   67

※EF58は57-11改正以降は主に『八甲田』・『津軽』の他、荷物列車やスロ81系使用の団臨に使用されている  57-11改正ではEF58運用の一部がPFに置き換えられた

  EF65PFは55-10改正で余剰となり新鶴見区に転属した1001〜1005のうち1001〜1003の3両が宇都宮に戻っている
  また、今改正では上越線の定期運用が消滅した  PFに装備されているつらら切りは1969年登場の1次車(1001〜1017)には当初付いておらず上越線運用のために後天的改造で取り付けられたものである


高崎第二機関区〔高二〕

形  式 番    号
EF15 114 152 156 159 163 164 165 166 167 176 11
200                   
EF58 90 120 121 130 133 134 137       7
EF60 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 28
25 26 28 29 30 31 32 33 34 35
36 37 46 48 49 86 98 99
EF62 1 2 3 4 11 13 14 15 16 17 30
18 19 20 21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 32 33 34 36 37 38
EF64 1001 1002 1003 1004 1005 1006 1007 1008 1009 1010 16
1011 1012 1013 1014 1015 1016        
総 計 92

※57-11改正では長岡からEF64-1000(1次車全車)が1982(昭和57)年6月〜10月にかけて順次転入しEF58が事実上淘汰された 同改正以降EF58は1983年秋のお召列車訓練に使用された以外ほとんど使用されていない
  EF15も吾妻線工臨用に残っているだけで、両毛線・根岸線石油貨物系統はEF60に置き換えられて消滅している  57-11改正以降は順次廃車が進められた
  EF62は57-11での動きは特にない

 今改正で初配置となったEF64-1000は上越線の夜行寝台特急・急行の全てを担当することとなり、団臨で品川にも入線するようになった
 また、1982年9月より仕様を2次車に統一するための量産化改造が実施された(1984年2月完了)
主な内容は、

@ 主抵抗器排風口追加・ルーバ取付
A ジャンパ連結器上部に連結灯追加
B 台車軸箱にブリーザ追加
C ATS車上子取付ステー形状変更
D CS22D制御器前扉雲母(うんも)板取付(絶縁強化)  など23項目に及ぶ

 1次車は全車が電暖(MG・インバータ付)の旅客用機である


長岡運転所〔長岡〕

形  式 番    号
EF15 134 139 142                3
EF64 1017 1018 1019 1020 1021 1022 1023 1024 1025 1026 37
1027 1028 1029 1030 1031 1032 1033 1034 1035 1036
1037 1038 1039 1040 1041 1042 1043 1044 1045 1046
1047 1048 1049 1050 1051 1052 1053      
総 計   40

※57-11改正対応でEF64-1000 3次車(1033〜1053)が増備されて55-10改正以降も残っていた上越筋EF15・58の淘汰が行われ、これに関連して前述の通りEF64-1000 1次車16両が高崎第二機関区に転属した
 また長岡に残っていたEF64-0 5両も同1000番台に置き換えられ甲府に転属している
 2次車(1017〜1032)は電暖付の旅客用機、3次車(1033〜1053)は電暖なし(代わりに死重が搭載されている)の貨物用機である

 EF15は57-11改正以降の稼動機はない



田端機関区〔田〕

形  式 番    号
EF80 19 21 26 27 28 29 30 31 32 33 29
35 36 37 38 39 40 41 42 43 44
45 46 51 52 53 60 61 62 63  
EF81 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 17
93 94 95 96 97 301 302      
総 計   46

※57-11改正で東北線の貨物運用は消滅し、常磐線系統に特化された
 引続き細々としてはいるがEF80の淘汰が行われ、57-11改正では3両のEF80が81に置き換えられ、内郷から97・301・302が転入している
 余談ながらEF8182は北陸筋EF70の置換えのため敦賀第二機関区に転属となった


内郷機関区〔内〕

形  式 番    号
ED75 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 31
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21 22 29 30 32 35 36 37 38 39
129                  
EF80 47 48 49 50 54 55 56 57 58 59 10
EF81 75 76 77 78 79 80 81       7
総 計   48

※EF80の廃車およびEF81転出分の補充用?として福島・盛岡から5両のED75が転入した他は57-11改正での動きは少ない


東京機関区〔東〕

形  式 番    号
EF15 153 157 160 179 201         5
EF58 12 14 61 68 88 124 129 148      8
EF65 17 501 502 529 530 531 536 537 538 1096 32
1097 1098 1099 1100 1101 1102 1103 1104 1105 1106
1107 1108 1109 1110 1111 1112 1113 1114 1115 1116
1118 1127                
総 計      45

※EF15は57-11改正でEF65に置き換えられ事実上淘汰され57-11改正以降の稼動機はない
 このためEF65はEF15置換え用として他区において貨物削減で余剰となった8両の転入を受けている  またEF58は改正後も引続き波動用として配置されている


新鶴見機関区〔新〕

形  式 番    号
EF65 505 506 507 508 509 510 511 512 527 528 57
539 540 541 542 1004 1005 1052 1053 1054 1055
1056 1057 1058 1059 1060 1061 1062 1063 1064 1065
1066 1067 1068 1069 1070 1071 1072 1073 1074 1075
1076 1077 1078 1079 1080 1081 1082 1083 1084 1085
1086 1087 1088 1089 1090 1091 1117
総 計   57

※57-11改正では宇都宮運転所の場合と同様に上越線運用(隅田川−上沼垂)が消滅した他、貨物削減の影響で4両が転出した


横川機関区〔横〕

形  式 番    号
EF63 1 2 3 4 6 7 8 10 11 12 23
13 14 15 16 17 18 19 20 21 22
23 24 25              
総 計   23

※信越線横川−軽井沢専用機であり、57-11改正での動きはない


篠ノ井機関区〔篠〕

形  式 番    号
EF62 5 6 7 8 9 10 39 40 41 42 22
43 44 45 46 47 48 49 50 51 52
53 54                
EF64 8 10 11 12 41 42 43 44 45 46 29
47 48 49 50 51 52 53 54 55 58
59 60 61 62 63 64 68 69 70  
総 計   51
※EF62は主に信越線用、EF64は中央線用
 篠ノ井配置のEF64のうち、8・10〜12・41〜43・46〜55は旅客用機(電暖付)、それ以外は貨物用機(電暖なし)である

 57-11改正ではEF64 1両の転出(伯備線電化関連)があった以外に動きはない


沼津機関区〔沼〕

形  式 番    号
EF60 47 54 55 56 60 61 62 63 64 65 18
66 67 68 69 70 71 72 73    
EF65 503 504 535               3
総 計   21
※東海道線の貨物列車牽引が主体
EF65 2両の転出があった他は57-11改正での動きはなかった


浜松機関区〔浜〕

形  式 番    号
EF58 1 5 52 60 91 93 94 142 155 156 22
157 158 159 160 161 162 163 164 165 166
167 169                
EF60 75 76 77 80 84 85 91 92 93 94 22
95 100 101 102 105 106 110 111 112 113
114 122
総 計   44

※EF58は57-11改正後も引続き荷物列車運用が主体である  57-11改正での動きは少なかった


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